ブルネッティ(Brunetti)は、芸術の国イタリア生まれのミュージックギア・ブランド。所在地はフェラーリで有名なモデナ(Modena)、中心人物は卓越したレコーディングエンジニアにして回路デザイナーのマルコ・ブルネッティ(Marco Brunetti)です。 マルコは1960年、イタリア北部の産業都市:トリノに生まれました。14歳頃にエレクトロニクスに興味を持ち、独学で理論と実践を学び、ギターアンプのモディファイや製作を始めます。21歳の時に音楽とエレクトロニクスを自分の生業と決めた彼は大学を辞め、レコーディングスタジオでエンジニアとして働き始めます。以降9年間、マルコはズッケーロ(Zucchero)、ヴァスコ・ロッシ(Vasco Rossi)、Rafら著名なミュージシャンのレコーディングやツアーに参加。業界内でも名うてのエンジニアとして知られるようになります。 30歳になった彼は、今までに得たノウハウを最大限に生かすべくミュージックギアの開発を始めました。音楽製作現場のためにイコライザー、マイクプリアンプ、コンプレッサーなど様々な機器を開発し、遂には傑作と名高いチューブ・ギタープリアンプ、ミッレ(The MILLE)を発表します。 ミッレの成功は開発者としてのマルコの名を大きく高め、彼の事業拡大へのキッカケとなりました。彼が持てる真空管技術を惜しげもなく投入し、ヴァルブミックス(The Valvemix)やマーキュリー(Mercury)など、傑作ギターアンプを次々と開発。また、真空管の特性をFETテクノロジーで再現した、ロー&ハイゲイン・bi-ampサウンドシステムも発表し、Brunettiの名声は着実に欧米に広がっていきます。Brunetti製品の特筆すべき点は、独創的な回路デザインはもちろんですが、あらゆる面に実用本位のスペックを投入していること。例えばキャパシターにはドイツWIMA社製キャパシター、ボリュームポットにはSHE(Song Huei Electric)製、抵抗類も高精度の金属皮膜及びカーボン抵抗をと、信頼性の高い部品で回路をコンポーネント。また、熱や衝撃への耐久性テストやサウンドチェックなど、品質管理体制にも抜かりはありません。 ハイクオリティなサウンドとユニークなデザイン、そして高い信頼性と実用性――英米の機器とは一味違う粋な「イタリアン」ミュージックギアを、ぜひお試しください!
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